釜慶大学校への中長期留学
名 前 | 島津 亮輔 |
所 属 | 工学専攻–メカトロニクス工学コース修士1年 |
留学期間 | 2024年9月~12月 |
Q 留学したきっかけは?
私が韓国・釜慶大学校(PKNU)を選んだ理由は,韓国のAI技術の発展と普及に強く魅力を感じたからです。インターネットの記事で韓国のAI技術の導入は日本より進んでいることを知りました。私は山梨大学の研究室で,ディープラーニングを用いた研究に取り組んでいます。この研究活動を通じてAIの可能性と自身の知識不足を痛感し,より深くAIについて学びたいと考えるようになりました。そこでPKNUの優れた教授陣や研究施設で最先端のAI技術を学び,日本では得難い専門知識を身につけたいと考え,留学を決意しました。
Q 留学先でのキャンパスライフはどうでしたか?留学して印象に残っていることは?
大学生活では、授業が英語で行われることと,私が所属していた研究室のメンバーには韓国人がおらず,研究室での会話が全て英語だったため,日常的に英語に触れる機会が多くありました。私は英語が得意ではないため,最初は指導教員や研究室メンバーとの会話で苦労することが多かったですが,日々の生活の中で少しずつ英語でのコミュニケーションに慣れていきました。
韓国では買い物において,現金はほとんど使わず,カード支払いが多いことが最も印象に残っています。現金での支払いを禁止しているお店もあり,日本との文化の違いを感じました。
Q 留学先で履修していた授業や内容、スケジュールを教えてください。また、授業の様子はどうでしたか?
私は研究室に所属し,研究活動を行いました。2週間に1回,指導教員と研究室メンバーの前で自分の研究の進捗を発表するミーティングがありました。授業はAIに関する授業2科目と, 韓国語の授業を履修していました。AIの授業は,1つは機械学習の基礎理論を学ぶ授業「Machine Learning」,もう1つはAIに関する様々なトピックについて学び,さらに,自分の与えられたトピックに関する論文を調べ,プレゼンテーションをする授業「Global Topics in Artificial Intelligence_2」でした。
「Machine Learning」の授業は、専門性の高い内容に加え,全ての説明が英語で行われるため,内容と言語の両面で理解を進めることが大変な授業でした。
「Global Topics in Artificial Intelligence_2」は、AIに関する様々なトピックについてPKNUの教授だけでなく,山梨大学,HDU,UniMAPの教授から学ぶ授業でした。講義は全て英語で行われますが,オンデマンド形式のため,分からない部分は動画を一時停止して確認できるので,対面授業ほどの困難さは感じませんでした。自分の研究分野以外のAI応用について幅広く学べる機会となっており,非常に充実した学習ができました。
韓国語の授業では,ハングルの読み方や,日常生活で使用する基本的な表現や語彙を学びました。
Q 留学の費用はどのくらいかかりましたか?
授業料(半期分) | 山梨大学への支払い |
渡航前費用 | 200,000円 (ビザ申請費用;公証役場手続代;パスポート更新費用;交通費など) |
寮費 | 40,000円/月(1日3食を含む) |
生活費 | 60,000円/月 |
交際費 | 50,000円/月 |
※JASSO奨学金(70,000円/月)があり
Q 一日のスケジュール例
07:00 | 起床;登校の準備をする |
08:30 | 朝食を寮の食堂で食べる |
09:30 | 大学へ出発;カフェでコーヒーを購入 |
10:00~12:00 | 研究室で研究に取り組む |
12:00~14:00 | 昼食を研究室メンバーと食べる |
14:00~18:00 | 研究室で研究に取り組む |
18:30~19:00 | 夕食を寮の食堂で食べる |
19:00 | PKNUの周辺を散策 |
21:00 | 帰宅 |
24:00 | 就寝 |
Q 留学を考えている人にひとこと!
A3Iプログラムについて知ったとき,自分が参加するとは想像もしていませんでした。AIについて深く学んでみたいという気持ちはありましたが,英語力に自信がなく,最初は躊躇していました。しかし,実際に留学してみると,予想以上に多くのことを学ぶことができました。当初の目的だったAIに関する専門知識はもちろん,文化の違いなど,様々な面で貴重な経験を得ることができました。「やらない後悔より,やる後悔」という言葉の通り,挑戦して本当に良かったと感じています。少しでも留学に興味がある人は,ぜひ一歩を踏み出してみてください。きっと素晴らしい経験になると思います。